クラウドワークスとハローワーク
自分の転職活動について書く前に、最近話題になっているクラウドワークスについて。
以下の記事を読みました。なかなか読ませるというか、非常に面白かった。
そして、これに対する批判とか同意とか、色々他の方が書いた記事も読みましたが。
SEの端くれとしては、とりあえずクラウドワークスってのはおっかねえところだから、近づかねえのが一番だっぺ(何故か茨城弁)という結論になるかと。
中抜きがいなくなると逆に作業者が受け取る単価が下がってしまう、というのは面白い市場原理だと思います。
なんとなくIT業界の構造としてみんなが意識しているのが、一握りの「優秀」で会社からしたら絶対に必要とされている凄腕達と、それにおんぶにだっこの寄生虫的な万年無能とカス初心者という構図じゃないかと。
んで、その一握りの優秀な人間と自他共に認めるナイスガイならば。
仕事を請け負う場さえあれば、独立して大空に羽ばたく猛禽類の如く青天井で稼ぐのも可能なのかな、とか思っていたらそうでもないっていう。
どうしてそうなっちゃうのか、自分なりに考えてみたのですが。
基本的に、クラウドワークスみたいなとこに出されている案件ってのは、急いでないんじゃないの?っていう印象。
どういうことかと言いますと、この条件でやってくれる人がいたらいいなあ、くらいのスタンスで出されているものが多いんだろうと。
リアルな付き合いでの交渉だったら、あんまり舐めた金額を提示したら社会的に張り倒されたりしますけど、ネットの場だとその辺の抵抗がなくなってしまいますからね。
とりあえず安めに言ってみる、みたいな感じになるのは当然なんじゃないでしょうか。
んで、受けてくれたらもうけもの。
受けてくれなかったらはい次、はい次と。
似たようなことが、ずーっとハローワークに募集を出し続けている中小企業の求人にも言えまして。
あれ、急いでないんですよね。基本的に。
色々知ってて役に立つ人間を低賃金でこき使えたらいいなあ、くらいの感じでずーっと募集を出してて。
で、たまに間違って応募してきた人間を品定めして。
そして応募してきた人間の嘘を見抜けずに間違って採用して。笑
みたいなことをずーっと繰り返してるわけです。馬鹿みたいに。
だから、いつまでたってもシステム開発経験者を20万いかない手取りで雇おうとか、舐めた求人がなくならないんですね。
で、応募する側もそういう求人ばっかりみてるから、
「就職難の時代に働ける場があるだけ幸せなんだから、頑張らなくちゃ(使命感」みたいな感じになってきてしまうと。
実際はIT業界は人手不足だというのに。
どっかのブログ記事を改変して貼り付けるとか、そういう誰でもできる仕事を暇持て余してる主婦がやるくらいの場所として使うのが一番いいんじゃないでしょうか。
仕事出す側が真剣じゃないんだから、受ける側だけ真剣になってもしょうがないんですよね、きっと。
転職活動(1)
前回の続き。
自分が派遣で働いていた時代、思ったのは
手に職があると何処にいっても強いんだなあ、ということでした。
随分漠然とした言い方なんですが。
プロバイダの故障受付の仕事というのは、大雑把に言うと
プロバイダが提供している設備に障害が無いか、それが無いということならば
ユーザの使い方に問題があるかもしれないという視点で切り分けを実施するというのがメインです。
で、元々システム開発をやっていた方達と、そうじゃない人達の間には結構技術的な差がありまして。
サーバ周りのサービスとかも保守対象に含まれていたのですが、やっぱり今まで仕事で関わったことがあると強いんですね、当然ですけど。
自分の思いとしては、将来家庭を持ったりすることを考えると、ずっと派遣のオペレータでいるのは厳しいなと。
収入的なものもですが、やっぱり正規雇用じゃないとずっと不安定なままだし。
で、次に正社員で雇ってもらうなら、プログラムとかシステム開発の勉強が出来るところで自分のスキルを上げたいという発想になりました。
そして、システムエンジニアの職を探すと決めたのですが。
この業界の方にとっては常識的な話だと思いますが、
SEに限らずIT関係は派遣という雇用形態が非常に多いです。
たとえ正社員で入ったとしても、そこから別の会社に特定派遣という形で派遣、常駐という形で働くパターンが中途採用だとほとんどだと思います。
ただ、自分が仮にSEとして採用してもらえるとして、そのパターンはキツいだろうな、というのはわかっていました。
何故なら未経験だから。
なんとなく、派遣=パートに毛が生えたような非正規雇用の1形態、というイメージのところも多いのが実情ですが、ことプログラマやSEに関しては即戦力の意味合いが強いわけですから。
やったことが無い人間がいきなり現場に即戦力として放り込まれたとして、悲劇しか起こらないのは目に見えているわけです。
自分がした準備は、以下のとおりです。
①ネットワークの勉強
②プログラムの勉強
③IT系資格取得
①はまあ、プロバイダの故障受付という立場だったので。
周りの人達に教わりながら、TCP/IPネットワークを1から学びました。
本来はネットワークエンジニアとか、プロバイダで学んだことを生かせる道で正社員を目指そうと思っておりました。
ただ、これって結構狭き門なんですよね。
次回以降、具体的に転職活動時の面接で言われた内容等書いていこうと思いますが、
そこで言われたのは、ネットワークエンジニアとして初心者が中途採用されるのって結構キツいということです。
何故かというと、ネットワークエンジニアの方でも、普段はアプリケーション開発も手伝いながらとか、そういうスタイルが主流のようで。
純粋にネットワーク構築しかしない(裏を返すと、アプリ開発ができない)人はほぼ募集が無いです。
んで、②のプログラムの勉強というやつですが。
これは、今思い返せば結構反省点が多い内容でした。
具体的には色々言語の教科書を買ってきて練習問題を解いたり、業務で使うスクリプトを組んでみたりと。そんな感じでしたね。
javaとかC#とかjavascriptとかExcel VBAとか、色々手を出してどれもあんまり長続きしない、みたいな感じでした。
どれか一つに絞ってやった方が絶対良かったと思います。
んで、今もし当時に戻れるならC言語一本槍で頑張るかなと。
理由は、今業務で使ってるのがC言語だからというのもありますが、C言語はプログラム初心者にとって色んな意味でバランスが取れていると思うので。
メモリ管理を考えなきゃいけない低級言語としての側面があるので、
嫌でも勉強になるというと変な言い方ですが。うむ。
ただ、最近はWeb系開発の求人というのが非常に多いので、一々そんなところからなんてやってられないよ、という人も多いと思います。
その辺は、自分の年齢と相談することになると思います。
どういうことかというと、Webとかその辺の最近盛り上がっている分野というのは若者が多いのですよね。
CとかJavaとかをメインで使う職場の方が年齢層が高い傾向があるので、30代未経験が雇ってもらえる可能性はグンと上がるんではないかと。自分もその口だったので。
③の資格取得ですが。
自分がいたコールセンタでは、CCNAやLPICを取る人が非常に多かったです。
派遣会社から推奨されているというのが一番大きな理由でした。
でも、①で書いたように、純粋にネットワーク構築のみの仕事で採用されるのは狭き門なので。
自分はIPAの資格(基本情報、応用情報、ネットワークスペシャリスト)を取得しておきました。
試験分野の範囲が広めで、転職活動上役に立ちそうというイメージからでしたが。
そこで気を付けたのは、例えば基本情報だったらJavaを選択する、とか
応用情報ではテクノロジ系でプログラミング(アルゴリズム)を選択する、などですね。
情報系が苦手な人はマネジメント系とかで点数を稼ごうとしがちですが、そういうスタイルで資格だけ取っても評価はされないと思っていました。
実際、資格だけ持ってて未経験っていう人間にとって結構風当たりがキツいんですよね、IT系って。
そんなの持っててもクソの役にも立たねえ!って鼻息荒くいう人も結構いるわけで。
それでも、俺は未経験中途採用を目指すにあたっては、資格取得は必須だと思います。
理想を言えば、自分で何かきっちりアプリを作って「こういうことができます!」ってアピールした方がずーっと印象はいいです。
いいですが、そんなことが独力で出来る人と出来ない人がいるわけです。
そして、出来ないからといってこの業界でやっていけないかというと、絶対にそんなことはありません。
環境さえ整えばいつか出来るようになるっていうタイプは確実にいるので。
結構長くなりました。
次回は実際自分が面接で受けた会社や、言われた内容等書いていこうと思います。
はじめまして。
この度、ブログを始めました。
簡単な自己紹介を致しますと。
名前:非公開
年齢:30後半
性別:男
所在地:秘密(西の方)
職業:SE
今までもブログは数多く書いてきたのですが、
今回は仕事に関するものだけ。書いていこうと思っています。
年齢的に、もう若くもなく。
現場から管理側へステップアップする上で、これまで学んだことを整理しようと思いまして‥なんてことを書くのが普通なのかもしれませんが。
どっこい、こちとらまだSE歴1年。
整理が必要なほど、知識が貯まっている気もあんまりしないような。うう。
初回なので、経歴を申し上げますと。
大学時代は地方の国立文系学部で社会学やらなんやら何やらやりながら、のほほんと過ごしました。
情報系の授業もあって、C言語やらJavaやらありましたが。何が何やらチンプンカンプン。
その後、学んだことを全く生かさず小売業界に就職しまして。そこで2年ほど働きました。
自分にとっては仕事がつまらなく、かつ同期も先輩も辞めまくっている中、もうちょっと勉強してまた違う仕事を目指してみようかと血迷いまして。
割と難関(黒歴史なので明言しませんが、まあ、公務員みたいなもんです)資格の専門学校に通う為仕事を辞めました。
当時の彼女には、そんな適当な人間には付き合いきれないということで振られ。
命に代えても見返してやるぜ!と歯を食いしばって3年ほど頑張りましたが、地頭の悪さは如何ともし難く。全然ダメでした。
えっと。命に代えてもとか言っちゃったし。死ぬしかないかあ。とか割と絶望の淵に立ちながらも。
これでダメなら終わりにしよう、と最後の受験を控えた2週間前、リューマチ系の難病を発症しました。
40度の高熱が連日襲い、飯も食えず体重は40キロ台に。
大学病院に4ヶ月入院して、病気は一旦治りましたが、この時点ですでに29歳。
しかしまあ、死にかけると生きたくなるのが人間のサガ。
もう一回やり直そう、と心に誓って退院しました。スタッフさん達に割と暖かく送り出されながら。
3年以上無職で病気持ちで、毎月病院通いが必要というのは再就職で大きなハンデでした。
そんな中、派遣でコールセンターの仕事に就きまして。そこで地道に頑張っておりましたがまた病気が再発してしまい。
治療で大量のステロイド剤を投与された影響で、30歳の若さで白内障になってしまいました。
発症してすぐ、机で向かいに座っている人の顔もほとんど見えないくらい症状が進行し。
手術を受けて単眼レンズを目にはめ込んで生活しております。
強制的に老眼になったようなもんなので、老眼鏡が無いとスマホの文字等は全く見えません。
今は日常的にもあんまり意識はしませんが、最初はなかなか大変でした。
自分が派遣されたコールセンターは、ネットワークプロバイダの故障受付でしたが。ぶっちゃけとても暇というか、時間にゆとりがあるところでした。
電話は1日に5〜10本くらい。
大体がすぐ終わる内容で、総対応時間が1時間も無い日が大半だったと思います。
自席の電話が一回も鳴らないまま定時を迎えたことも何回かありました。
そんなヌルいところだったからかもしれませんが、給料の安さ(年収200万くらい)にもかかわらず、年齢層は40歳前後が中心と高めで在籍年数も長かったです。
自分も4年くらいそこにおりました。
過酷な前職で体を壊して退職した人や、以前の自分のように資格取得を目指している人等。そして闘病中の人。色んな人が電話を取ったり取らなかったりして、仲良く?やっていました。
そんな中、元プログラマやSEの人たちに色々と教わりまして。
個人事業でシステム保守をやりながら働いている方もいたりして、情報系の分野について凄く刺激を受ける環境だったのが、転職時にSEを目指すきっかけになりました。
とはいえ、もう30半ばで未経験の人間がそんな専門技術職に就けるほど、世の中は‥甘くないと思わせて、実はそうでもなかったり。わは。
その辺の経緯等、次回以降に書いていこうと思います。